ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

月一くらいで映画は見たいよねってことで。映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の感想でも。
http://www.movies.co.jp/therewillbeblood/

一言で。孤独な親父のしんどいサクセスストーリーでした。予告見た時点では詐欺師の映画かと思っとったんですけどね。
いや、ものすごい感想の書きづらい映画だと。どの登場人物にも感情移入できるもんじゃありませんし、そもそも舞台設定を理解するのにも手間取りそうですし。独りで見る映画ですなコレは。

あ、ひとつ同感なセリフが。「十分稼いで誰とも関わらずゆっくり暮らしたい」みたいな。金は手段であって目的ではないわけで。
でも「何もしない」ことは目的足りえるのかと。目的として成立したとしても、それが達成されたときにその先を見つけられるのかと。そもそもそんなものを目的にした時点で後は惰性で金を稼いでいくことしかできなくなってしまうんじゃないかと。もういいから死んじゃえよってな感じですが。それでも生きていかなきゃいけないのが世の中の辛いところですな。

序盤はだるくて、中盤はむかついたりめんどくさかったりしましたが、最後の最後で非常に個人的にツボをついてくれました。ボッコボコにしたのにはスカッとしましたが、何よりもフィニッシュがもうツボ。こういうのが大好きなんだよ阿呆らしくて。
えーと、アカデミー賞主演男優賞ですか。納得です。